1 医療技術の適切な評価


キーワード|手術料|外保連試案|内科的技術

平成24年度診療報酬改定の改定項目

医療技術の適切な評価 骨子【Ⅰ-8-(1)】

第1 基本的な考え方
我が国の医療水準は国際的にみても高い状況にあり、引き続き、質の高い医療が継続的に提供される体制を確保するためにも、外科的な手術や専門性の高い医学的な管理などの医療技術について、難易度や専門性に応じた適切な評価を行う必要がある。

第2 具体的な内容

1.手術料の適切な評価

平成22年度の診療報酬改定における手術料の引き上げの効果に鑑み、我が国における手術の技術水準を確保するため、最新の外保連試案の評価を参考に、手術料について適切な評価を行う。

(1) 外保連試案を活用した手術料の引き上げ
「外保連試案第8版」における技術度・協力者数・時間に基づき、診療報酬における手術の相対的な評価をより精緻化する。中でも、高度な専門性を要する手術や緊急対応が必要となる手術などをより重点的に評価する。

(2) 評価対象手術
手術料の見直しについては、外科系の医師の技術の適切な評価とともに病院勤務医の負担軽減対策の観点もあることから、主として入院で実施している手術の中で高度な医療技術を必要とする技術、緊急的な対応を要する頻度の高い手術を中心に、手術料のうち、材料に係る費用の占める割合にも配慮をしつつ評価を行う。


2.内科的技術の評価

外科的な治療のみならず、内科医等により行われている高い専門性を有する検査や、症状等に応じた植込み型の医療機器の調整や稀少疾患に対する外来での医学管理等についても、的確な診断や治療方針の決定等質の高い医療を支える重要な技術要素が含まれていることから、診療報酬調査専門組織の医療技術評価分科会での検討等を踏まえ、適切な評価を行う。

(1) 医療技術評価分科会における検討結果や新たな医療機器の保険適用等を踏まえ、下記の内科系技術について、診療報酬上の評価を行う。

①高い専門性を有する検査
呼吸不全の状態やてんかん発作の型など、個々の患者の状態を詳細に判断し、適切な治療を選択するために必要な、高い専門性を有する検査を新設するとともに、専門性の高い検査の判断料の引き上げを行う。
(導入された技術の例)
ア) 時間内歩行試験
イ) 脳波検査判断料
ウ) ヘッドアップティルト試験
「Ⅰ-8-③」を参照のこと。

②高い専門性を有する管理料等
植込み型の医療機器を使用している患者や在宅において腹膜透析を行っている患者等に対して、症状や医療機器の作動状況等から患者の状態を評価し、医療機器の設定の変更や療養上必要な指導を行うといった、高い専門性を必要とする外来での管理について、指導管理料を新設するとともに、評価の引き上げを行う。

(対応する技術)
ア) 植込型輸液ポンプ持続注入指導管理料の新設
イ) 在宅振戦等刺激装置治療指導管理料の新設
ウ) 在宅迷走神経電気刺激治療指導管理料の新設
エ) 植込型補助人工心臓指導管理料の区分変更と評価の引き上げ
オ) 心臓ペースメーカー指導管理料の評価の引き上げ
カ) 高度難聴指導管理料の評価の引き上げ
キ) 在宅自己腹膜潅流指導管理料の評価の引き上げ
ク) 小児悪性腫瘍患者指導管理料の評価の引き上げ
ケ) 難病外来指導管理料の評価の引き上げ