1 入院基本料等加算の簡素化


キーワード|栄養管理実施加算|褥瘡患者管理加算|療養病棟療養環境改善加算診療所療養病床療養環境改善加算

平成24年度診療報酬改定の改定項目

入院基本料等加算の簡素化 骨子【Ⅱ-3-(1)】

第1 基本的な考え方
診療報酬項目の簡素化の観点から、すでに多くの医療機関で算定されている加算等について見直しを行う。

第2 具体的な内容

1.栄養管理実施加算、褥瘡患者管理加算の見直し


(1) 栄養管理実施加算について、すでに多くの医療機関で算定されていることから、加算の要件を入院基本料、特定入院料の算定要件として包括して評価する。なお、栄養管理体制の整備に一定の時間がかかると考えられるため、平成24年3月31日に栄養管理実施加算の届出を行っていない医療機関については、平成26年3月31日までの間は経過措置を設ける。

現行 改定 
第1章 第2部 通則7
入院診療計画、院内感染防止対策、医療安全管理体制及び褥瘡対策について、別に厚生労働大臣が定める基準を満たす場合に限り、入院基本料及び特定入院料を算定する。 
第1章 第2部 通則7
入院診療計画、院内感染防止対策、医療安全管理体制、褥瘡対策及び栄養管理体制について、別に厚生労働大臣が定める基準を満たす場合に限り、入院基本料及び特定入院料を算定する。

[栄養管理体制の基準]
① 当該保険医療機関に常勤の管理栄養士が1名以上配置されていること。
② 患者の入院時に患者ごとの栄養状態の評価を行い、医師、管理栄養士、薬剤師、看護師その他の医療従事者が共同して、入院患者ごとの栄養状態、摂食機能及び食形態を考慮した栄養管理計画を作成していること。
③ 当該栄養管理計画に基づき入院患者ごとの栄養管理を行うとともに、栄養状態を定期的に記録していること。
④ 当該栄養管理計画に基づき患者の栄養状態を定期的に評価し、必要に応じて当該計画を見直していること。
⑤ 有床診療所においては管理栄養士は常勤でなくても差し支えない。

【栄養管理実施加算】(1日につき) 12点 (削除)


[経過措置]
平成24年3月31日に栄養管理実施加算の届出を行っていない医療機関については、平成 26年3月31 日までの間は栄養管理体制の整備に資する計画を策定する等の要件を課した上で、栄養管理体制を満たしているものとする。


(2) 褥瘡患者管理加算について、すでに多くの医療機関で算定されていることから、加算の要件を入院基本料、特定入院料の算定要件として包括して評価する。

現行 改定 
[褥瘡対策の基準]
① 当該保険医療機関において、褥瘡対策が行われていること。
② 当該保険医療機関において、褥瘡対策に係る専任の医師及び専任の看護職員から構成される褥瘡対策チームが設置されていること。
③ 当該保険医療機関における日常生活の自立度が低い入院患者につき、別添6の別紙3を参考として褥瘡に関する危険因子の評価を実施すること。 
[褥瘡対策の基準]
① 当該保険医療機関において、褥瘡対策が行われていること。
② 当該保険医療機関において、褥瘡対策に係る専任の医師及び褥瘡看護に関して臨床経験を有する専任の看護職員から構成される褥瘡対策チームが設置されていること。
③ 当該保険医療機関における日常生活の自立度が低い入院患者につき褥瘡に関する危険因子の評価を行い、褥瘡に関する危険因子のある患者及び既に褥瘡を有する患者につき、適切な褥瘡対策の診療計画の作成、実施及び評価を行うこと。
④ 患者の状態に応じて、褥瘡対策に必要な体圧分散式マットレス等を適切に選択し使用する体制が整えられていること。 

【褥瘡患者管理加算】(入院中1回) 20点
[算定要件]
入院している患者について、必要があって褥瘡管理が行われた場合に算定する。 

(削除) 


(3) 栄養管理実施加算、褥瘡患者管理加算について、入院基本料、特定入院料で包括して評価することから、入院基本料、特定入院料の評価をそれぞれ11点ずつ引き上げる。


2.療養病棟療養環境加算・診療所療養病床療養環境加算の見直し

療養病棟療養環境加算、診療所療養病床療養環境加算については、一部に医療法の本則を下回る基準が設定されていることから、評価体系を見直し、本則を下回る病棟については、当療養環境の改善計画を策定させることとする。

(1) 療養病棟療養環境加算の見直し

現行 改定 
【療養病棟療養環境加算】(1日につき)
1 療養病棟療養環境加算1 132点
2 療養病棟療養環境加算2 115点


3 療養病棟療養環境加算3 90点
4 療養病棟療養環境加算4 30点 
【療養病棟療養環境加算】(1日につき)
1 療養病棟療養環境加算1 132点
2 療養病棟療養環境加算2 115点

【療養病棟療養環境改善加算】
1 療養病棟療養環境改善加算1 80点(新)
2 療養病棟療養環境改善加算2 20点(新)

[施設基準]
医療法上の原則は満たさないものの、同法の経過措置として、施設基準の緩和が認められている医療機関のみを対象とする。
当該加算を算定できる期間については、増築または全面的な改築を行うまでの間とし、当該病棟の療養環境の改善に資する計画を策定して報告するとともに、毎年その改善状況についても報告することとする。 


[経過措置]
平成24年3月31日に療養病棟療養環境加算3、4の届出を行っている病棟にあっては、平成24年9月30日までの間、従前の加算を算定できる。


(2) 診療所療養病床療養環境加算の見直し

現行 改定 
【診療所療養病棟療養環境加算】(1日につき)
1 診療所療養病床療養環境加算1 100点


2 診療所療養病床療養環境加算2 40点 
【診療所療養病棟療養環境加算】(1日につき)
診療所療養病床療養環境加算 100点

【診療所療養病床療養環境改善加算】
診療所療養病床療養環境改善加算 35点(新)

[施設基準]
医療法上の原則は満たさないものの、同法の経過措置として、施設基準の緩和が認められている医療機関のみを対象とする。
当該加算を算定できる期間については、増築または全面的な改築を行うまでの間とし、当該病床の療養環境の改善に資する計画を策定して報告するとともに、毎年その改善状況についても報告することとする。
 

[経過措置]
平成24年3月31日に診療所療養病床療養環境加算2の届出を行っている病床にあっては、平成24年9月30日までの間、従前の加算を算定できる。