1 質の高い救命救急入院に係る医療の推進


キーワード|救命救急入院料|救急搬送診療料 長時間加算小児特定集中治療室管理料救急医療管理加算

平成24年度診療報酬改定の改定項目

質の高い救命救急入院に係る医療の推進 骨子【重点課題1-1-(1)】

第1 基本的な考え方
救急出動件数及び搬送人員数は、ともに増加傾向にあり、近年は高止まりしている。医療機関における救急患者受入に係る体制整備も一定程度進んではいるものの、ベッド満床を理由に救急医療機関の受け入れに至らなかった事案が、重症以上傷病者搬送事案、小児傷病者搬送事案、救命救急センター搬送事案で増加する等の状況も存在する。以上を踏まえ、救命救急センターの機能強化を図る。

第2 具体的な内容

1.救命救急入院に対する看護配置基準の明確化

救命救急入院料1及び3における看護配置については、必要な看護師を常時配置とし、明確な基準を設けていないため、多くの医療機関では手厚い看護配置を行っているものの、一部の医療機関では他の救急医療に係る特定入院料と比較しても薄い配置となっている。
重篤な救急患者に対する救命救急医療を必要な設備だけではなく、適切な看護配置のもとで提供している医療機関が当該特定入院料を算定できるよう、看護配置基準の要件の明確化を行う。

 現行 改定
 【救命救急入院料】
1 救命救急入院料1
3 救命救急入院料3
[施設基準]
1 救命救急入院料1
① 救命救急センターを有している病院の一般病棟の治療室を単位として行うこと。
② 重篤な救急患者に対する医療を行うにつき必要な医師及び看護師が常時配置されていること。
③ 重篤な救急患者に対する医療を行うにつき十分な専用施設を有していること。
3 救命救急入院料3
① 救命救急入院料1の施設基準を満たすものであること。
② 広範囲熱傷特定集中治療を行うにつき十分な体制が整備されていること。
【救命救急入院料】
1 救命救急入院料1
3 救命救急入院料3
[施設基準]
1 救命救急入院料1
① 救命救急センターを有している病院の一般病棟の治療室を単位として行うこと。
② 重篤な救急患者に対する医療を行うにつき必要な医師が常時配置されていること。
③ 看護師配置が、常時4対1以上であること。
④ 重篤な救急患者に対する医療を行うにつき十分な専用施設を有していること。
3 救命救急入院料3
① 救命救急入院料1の施設基準を満たすものであること。
② 広範囲熱傷特定集中治療を行うにつき十分な体制が整備されていること。
 

[経過措置]
看護師配置が常時4対1の基準を満たさない場合、平成25年3月31日までの間、従前の特定入院料を算定できる。


2.一定時間以上の救急搬送診療に対する適切な評価

ドクターカー等による救急搬送診療の適正な評価のため、救急搬送診療料に長時間(30分以上)診療を行っている場合の評価を新設する。

(新) 救急搬送診療料 長時間加算 500点

[算定要件]
救急搬送診療料を算定する際に診療に要した時間が30分を超えた場合に算定する。


3.小児特定集中治療室管理料の新設等小児救急医療に対する評価


(1) 小児特定集中治療室管理料の新設
小児に特化した特定集中治療室に対する特定入院料を新設する。

(新) 小児特定集中治療室管理料(1日につき)
15,500点(7日以内の期間)
13,500点(8日以上14日以内の期間)

[算定要件]
15歳未満であって、特定集中治療室管理が必要な患者について算定する。

[施設基準]
① 小児特定集中治療室として8床以上の病室を有していること。
② 小児集中治療を行う医師が常時配置されていること。
③ 常時2対1以上の看護配置であること。
④ 体外補助循環を行うために必要な装置など、小児集中治療を行うための十分な設備を有していること。
⑤ 重症者等を概ね9割以上入院させる治療室であること。
⑥ 同病室に入院する患者のうち、転院日に他の医療機関において救命救急入院料、特定集中治療室管理料を算定していた患者を一定程度受け入れていること。

(参考)特定集中治療室管理料の施設基準
① 病院の一般病棟の治療室を単位として行うものであること。
② 当該治療室内に集中治療を行うにつき必要な医師等が常時配置されていること。
③ 当該治療室における看護師の数は、常時、当該治療室の入院患者の数が二又はその端数を増すごとに一以上であること。
④ 集中治療を行うにつき十分な専用施設を有していること。
⑤ 重症者等を概ね九割以上入院させる治療室であること。


(2) 特定集中治療室管理料小児加算の引き上げ
特定集中治療室管理料算定病床において、15歳未満の重篤な患者に対して特定集中治療室管理が行われた場合の小児加算を引き上げる。

 現行 改定
【特定集中治療室管理料】注2(1日につき)
小児加算
 イ 7日以内の期間 1,500点
 ロ 8日以上14日以内の期間 1,000点 
【特定集中治療室管理料】注2(1日につき)
小児加算
 イ 7日以内の期間 2,000点(改)
 ロ 8日以上14日以内の期間 1,500点(改)



(3) 救急医療管理加算における小児加算の創設及び乳幼児救急医療管理加算の引き上げ
特定集中治療室管理に至らない事案であっても、小児救急医療を一層推進するため、救急医療管理加算に新たに小児加算を設けるとともに、乳幼児救急医療管理加算の引き上げを行う。

現行改定
【救急医療管理加算・乳幼児救急医療管理加算】
2 乳幼児救急医療管理加算 200点


[算定要件]

救急医療管理加算を算定する患者が6歳未満である場合に、救急医療管理加算に更に加算する。 
【救急医療管理加算】
2 乳幼児加算 400点(改)
3 小児加算 200点(新)

[算定要件]
2 乳幼児加算
救急医療管理加算を算定する患者が6歳未満である場合に、救急医療管理加算に更に加算する。
3 小児加算
救急医療管理加算を算定する患者が6歳以上15歳未満である場合に救急医療管理加算に更に加算する。