1 多職種が連携した、より質の高い医療(チーム医療)の推進


キーワード|精神科リエゾンチーム加算移植後患者指導管理料外来緩和ケア管理料病棟薬剤業務実施加算

平成24年度診療報酬改定の改定項目

多職種が連携した、より質の高い医療(チーム医療)の推進 骨子【重点課題1-4】

第1 基本的な考え方
多職種が連携したより質の高い医療の提供や、病院医療従事者の負担軽減に寄与するような取り組みを評価する。

第2 具体的な内容

1. 精神科リエゾンチーム加算の新設

一般病棟における精神医療のニーズの高まりを踏まえ、一般病棟に入院する患者に対して精神科医、専門性の高い看護師、精神保健福祉士、作業療法士等が多職種で連携し、より質の高い精神科医療を提供した場合の評価を新設する。

(新) 精神科リエゾンチーム加算 200点(週1回)

[算定要件]
① 一般病棟に入院する患者のうち、せん妄や抑うつを有する患者、精神疾患を有する患者、自殺企図で入院した者が対象。
② 精神症状の評価、診療実施計画書の作成、定期的なカンファレンス実施(月1回程度)、精神療法・薬物治療等の治療評価書の作成、退院後も精神医療(外来等)が継続できるような調整等を行う。
③ 算定患者数は、1チームにつき1週間で概ね30人以内とする。

[施設基準]
当該保険医療機関内に、①~③により構成される精神科リエゾンチームが設置されていること。
① 精神科リエゾンについて十分な経験のある専任の精神科医②精神科リエゾンに係る所定の研修を修了した専任の常勤看護師
③ 精神科リエゾンについて十分な経験のある専従の常勤精神保健福祉士、常勤作業療法士、常勤薬剤師又は常勤臨床心理技術者のいずれか1人


2.栄養サポートチームの推進

栄養サポートチーム加算について、一般病棟入院基本料(13対1、15対1)、専門病院入院基本料(13対1)及び療養病棟入院基本料算定病棟でも算定可能とする。ただし、療養病棟入院基本料算定病棟においては入院の日から起算して6月以内のみ、算定可能とし、入院2月以降は月1回に限り算定可能とする。

現行 改定
【栄養サポートチーム加算】(週1回) 200点

[算定可能病棟]
一般病棟入院基本料(7対1、10対1)、特定機能病院入院基本料(一般病棟)、専門病院入院基本料(7対1、10対1)
 
【栄養サポートチーム加算】(週1回) 200点

[算定可能病棟]
一般病棟入院基本料(7対1、10対1、13対1、15対1)、特定機能病院入院基本料(一般病棟)、専門病院入院基本料(7対1、10対1、13対1)、療養病棟入院基本料
ただし、療養病棟については、入院日から起算して6月以内に限り算定可能とし、入院1月までは週1回、入院2月以降6月までは月1回に限り算定可能とする。




3.臓器移植後、造血幹細胞移植後の医学管理に対する評価の新設

臓器移植後、造血幹細胞移植後の外来における医学管理の手間を勘案し、医師、専門性の高い看護師等のチームによる医学管理に対する評価を新設する。

(新) 移植後患者指導管理料
1 臓器移植後患者指導管理料 300点(月1回)
2 造血幹細胞移植後患者指導管理料 300点(月1回)

[対象患者]
1 臓器移植後患者指導管理料
臓器移植後の患者
2 造血幹細胞移植後患者指導管理料
造血幹細胞移植後の患者

[施設基準]
当該保険医療機関内に、専任の①~③により構成される臓器・造血幹細胞移植に係るチームが設置されていること。
1 臓器移植後患者指導管理料
① 臓器移植に係る十分な経験を有する常勤医師
② 臓器移植に係る所定の研修を修了した常勤看護師
③ 臓器移植に係る十分な経験を有する常勤薬剤師
2 造血幹細胞移植後患者指導管理料
① 造血幹細胞移植に係る十分な経験を有する常勤医師
② 造血幹細胞移植に係る所定の研修を修了した常勤看護師
③ 造血幹細胞移植に係る十分な経験を有する常勤薬剤師

(研修については、日本造血細胞移植学会等の実施する臓器・造血幹細胞移植に係る研修の修了者を想定)


4.外来緩和ケアチームの評価の新設

がん患者がより質の高い療養生活を送ることができるよう、外来における緩和ケア診療の評価を新設する。

(新) 外来緩和ケア管理料 300点

[算定要件]
がん性疼痛の症状緩和を目的として麻薬を投与しているがん患者に対して、緩和ケアチームが外来で緩和ケアに関して必要な診療を行った場合に算定する。

[施設基準]
① 当該保険医療機関内に以下の4名から構成される専従の緩和ケアチームが設置されている。ただし、緩和ケア診療加算における緩和ケアチームと兼任であっても差し支えない。
ア 身体症状の緩和を担当する常勤医師
イ 精神症状の緩和を担当する常勤医師
ウ 緩和ケアの経験を有する常勤看護師
エ 緩和ケアの経験を有する薬剤師
② ①にかかわらず、①のア又はイのうちいずれかの医師及びエの薬剤師については、緩和ケアチームに係る業務に関し専任であって差し支えないものとする。


5.薬剤師の病棟における業務に対する評価の新設

(1) 勤務医の負担軽減等の観点から薬剤師が勤務医等の負担軽減等に資する業務を病棟で一定以上実施している場合に対する評価を新設する。

(新) 病棟薬剤業務実施加算 100点(週1回)

[算定要件]
① すべての病棟に入院中の患者を対象とする。ただし、療養病棟又は精神病棟に入院している患者については、入院した日から起算して4週を限度する。
② 薬剤師が病棟において医療従事者の負担軽減及び薬物療法の質の向上に資する薬剤関連業務(以下「病棟薬剤業務」という。)を実施している場合に算定する。

※ 病棟薬剤業務として、以下を規定することとする。
・ 当該保険医療機関における医薬品の投薬・注射状況の把握
・ 当該保険医療機関で使用している医薬品の医薬品安全性情報等の把握及び周知並びに医療従事者からの相談応需
・ 入院時の持参薬の確認及び服薬計画の提案
・ 2種以上(注射薬及び内用薬を1種以上含む。)の薬剤を同時に投与する場合における投与前の相互作用の確認
・ 患者等に対するハイリスク薬等に係る投与前の詳細な説明
・ 薬剤の投与にあたり、流量又は投与量の計算等の実施
・ その他、必要に応じ、医政局通知で定める業務

[施設基準]
① 薬剤師が病棟において医療従事者の負担軽減及び薬物療法の質の向上に資する薬剤関連業務を実施するにあたって十分な時間を確保できる体制を有していること。
② 病棟ごとに専任の薬剤師を配置していること。
③ 医薬品情報の収集及び伝達を行うための専用施設を有していること。
④ 当該医療機関における医薬品の使用状況を把握するとともに、医薬品の安全性に係る重要な情報を把握した際に、速やかに必要な措置を講じる体制を有していること。
⑤ 病院勤務医の負担の軽減及び処遇の改善に資する体制が整備されていること。
⑥ 薬剤管理指導料に係る届出を行った保険医療機関であること。

※ 十分な時間として1病棟・1週当たり20時間を規定する予定

(2) 病棟薬剤業務実施加算の新設に伴い、実施業務が重複する薬剤管理指導料における医薬品安全性情報等管理体制加算は廃止する。


6.糖尿病患者に対し、外来において、透析予防診療チームで行う透析予防に資する指導の評価を新設する。

Ⅰ-2-①」を参照のこと。