5 先進医療の保険導入(歯科)


平成24年度診療報酬改定の改定項目

先進医療の保険導入(歯科)

第1 基本的な考え方
医療の高度化等に対応する観点から、先進医療専門家会議における検討結果を踏まえ、先進医療の保険導入を行う。

第2 具体的な内容

1 広範囲顎骨支持型装置及び広範囲顎骨支持型補綴に関する評価の新設

広範囲顎骨支持型装置とは、広範囲な顎骨欠損等の特殊な症例に対して応用する人工的構造物をいい、広範囲顎骨支持型補綴とは、当該補綴に係る補綴物の印象採得から装着までの一連の行為をいう。

(新) 広範囲顎骨支持型装置埋入手術(1顎一連につき)
1 1回法による手術 14,500点
2 2回法による手術
イ 1次手術 11,500点
ロ 2次手術 4,500点
注 2/3顎以上の範囲にわたる場合は所定点数に4,000点を加算する。

[算定要件]
(1) 当該手術は、以下のいずれかに該当し、従来のブリッジや有床義歯(顎堤形成後の有床義歯を含む)では咀嚼機能の回復が困難な患者に対して実施した場合に算定できる。
イ 腫瘍、顎骨骨髄炎、外傷等により、広範囲な顎骨欠損又は歯槽骨欠損症例(歯周疾患および加齢による歯槽骨吸収は除く。)若しくはこれらが骨移植等により再建された症例であること。なお、欠損範囲については、上顎にあっては、連続した1/3顎程度以上の顎骨欠損症例若しくは上顎洞又は鼻腔への交通が認められる顎骨欠損症例であり、下顎にあっては、連続した1/3顎程度以上の歯槽骨欠損(歯周疾患および加齢による歯槽骨吸収は除く)又は下顎区域切除以上の顎骨欠損であること。
ロ 医科の保険医療機関(医科歯科併設の保険医療機関にあっては医科診療科)の主治の医師の診断に基づく外胚葉異形成症等の先天性疾患で、連続した1/3顎程度以上の多数歯欠損又は顎堤形成不全であること。
(2) 当該手術の保険医療材料は別に算定する。

[施設基準]
(1) 歯科又は歯科口腔外科を標榜している保険医療機関であること。
(2) 当該診療科に係る5年以上の経験および当該療養に係る3年以上の経験を有する常勤の歯科医師が2名以上配置されていること。
(3) 病院であること。
(4) 当直体制が整備されていること。
(5) 医療機器保守管理及び医薬品に係る安全確保のための体制が整備されていること。


(新) 広範囲顎骨支持型補綴
1 ブリッジ形態のもの 18,000点(3分の1顎につき)
2 床義歯形態のもの 13,000点(1顎につき)

[算定要件]
(1) 広範囲顎骨支持型装置埋入手術に係る施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、当該補綴に係る補綴物の印象採得から装着までの一連の行為を行った場合に、補綴治療を着手した日において算定する。
(2) 保険医療材料料は所定点数に含まれる。
その他、広範囲顎骨支持型補綴物管理料、広範囲顎骨支持型補綴診断料、広範囲顎骨支持型補綴物修理についても評価を行う。