1 薬学的管理及び指導の充実について


平成24年度診療報酬改定の改定項目

薬学的管理及び指導の充実について

第1 基本的な考え方
1.お薬手帳を通じて薬剤情報を共有することの有用性が再認識されていることから、薬学的管理指導のさらなる質の向上を図るため、薬剤服用歴管理指導料と薬剤情報提供料を包括的に評価する。また、医薬品のさらなる適正使用を図るため、薬歴を活用した残薬確認についても評価する。
2.特に安全管理が必要な医薬品(ハイリスク薬)が処方されている場合の算定要件を明確化するための見直しを行う。
3.乳幼児への薬学的管理指導に関しては、現行では、調剤技術料(自家製剤加算及び計量混合加算)の中で調剤から薬学的管理指導に至る内容が評価されているが、点数設定を含め、現行の扱いを整理するとともに、薬剤服用歴管理指導料への加算を新設する。

第2 具体的な内容

1.残薬確認も含めた薬剤服用歴管理指導料の包括的評価の充実

薬剤情報提供料を廃止し、お薬手帳を通じた情報提供を算定要件として薬剤服用歴管理指導料の中で包括的に評価する。
また、薬歴を活用した残薬確認も薬剤服用歴管理指導料の算定要件として評価を充実する。

現行 改定 
【薬剤服用歴管理指導料】(処方せんの受付1回につき) 30点
[算定要件]
注 患者に対して、次に掲げる指導等のすべてを行った場合に算定する。
① 患者ごとに作成された薬剤服用歴に基づき、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量、効能、効果、副作用及び相互作用に関する主な情報を文書又はこれに準ずるものにより患者に提供し、薬剤の服用に関し、基本的な説明を行うこと。

② 処方された薬剤について、直接患者又はその家族等から服薬状況等の情報を収集して薬剤服用歴に記録し、これに基づき薬剤の服用等に関し必要な指導を行うこと。 
【薬剤服用歴管理指導料】(処方せんの受付1回につき) 41点(改)
[算定要件]
注 患者に対して、次に掲げる指導等のすべてを行った場合に算定する。
① 患者ごとに作成された薬剤服用歴に基づき、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量、効能、効果、副作用及び相互作用に関する主な情報を文書又はこれに準ずるもの(以下「薬剤情報提供文書」という。)により患者に提供し、薬剤の服用に関し、基本的な説明を行うこと。
② 処方された薬剤について、直接患者又はその家族等から服薬状況等の情報を収集して薬剤服用歴に記録し、これに基づき薬剤の服用等に関し必要な指導を行うこと。
③ 調剤日、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量、その他服用に際して注意すべき事項を手帳に記載すること。
④ 患者ごとに作成された薬剤服用歴に基づき、また、直接患者又はその家族等からこれまでに投薬された薬剤のうち服薬していないものの有無も含めて確認を行うこと。

【薬剤情報提供料】(処方せんの受付1回につき) 15点
[算定要件]
調剤日、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量、相互作用その他服用に際して注意すべき事項を患者の求めに応じて手帳に記載した場合に、月4回(処方の内容に変更があった場合は、その変更後月4回)に限り算定する。

(廃止) 


2.特定薬剤管理指導加算(ハイリスク薬)の算定要件の明確化

特定薬剤管理指導加算の算定要件である、ハイリスク薬が処方された患者に対して行う、その効果や関連副作用の有無等の確認内容等をより明確化する。


3.乳幼児(6歳未満)への服薬指導の薬学的管理指導における評価

乳幼児(6歳未満)の処方せんを受け付けた場合であって、乳幼児が安全に、又は容易に服用できるよう、乳幼児への服薬指導を行った場合、現行では調剤料における「特別の乳幼児用製剤」の加算の中で評価されているが、この調剤料における加算項目を削除するとともに、薬剤服用歴管理指導料の加算を新設する。

(新) 乳幼児服薬指導加算 5点

現行 改定 
【薬剤服用歴管理指導料】(処方せんの受付1回につき) 30点 
【薬剤服用歴管理指導料】(処方せんの受付1回につき) 41点(改)
[算定要件]
注 乳幼児(6歳未満)に係る調剤に際して必要な情報等を直接患者又はその家族等に確認した上で、患者又は患者の家族等に対し、服用に関して必要な指導を行い、かつ、指導内容等を手帳に記載した場合は、所定点数に5点を加算する。

(調剤料)
【自家製剤加算】(1調剤につき)
イ 内服薬及び頓服薬(特別の乳幼児用製剤を行った場合を除く。)
(1) 錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、エキス剤の内服薬 20点
(2) 錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、エキス剤の頓服薬 90点
(3) 液剤 45点
ロ 内服薬及び頓服薬(特別の乳幼児用製剤を行った場合に限る。)
(1) 錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、エキス剤 120点
(2) 液剤 75点

(調剤料)
【自家製剤加算】(1調剤につき)
イ 内服薬及び頓服薬
(1) 錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、エキス剤の内服薬 20点
(2) 錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、エキス剤の頓服薬 90点
(3) 液剤 45点
(削除) 
【計量混合加算】(1調剤につき)
イ 特別の乳幼児用製剤を行った場合
(1) 液剤の場合 75点
(2) 散剤又は顆粒剤の場合 90点
(3) 軟・硬膏剤の場合 80点
ロ イ以外の場合
(1) 液剤の場合 35点
(2) 散剤又は顆粒剤の場合 45点
(3) 軟・硬膏剤の場合 80点 

【計量混合加算】(1調剤につき)
(削除)




(1) 液剤の場合 35点
(2) 散剤又は顆粒剤の場合 45点
(3) 軟・硬膏剤の場合 80点